川端康成『雪国』読了。
25分
本のラスト50ページが注釈とあとがきであることを知らず、予想外のタイミングで結末を迎えました。まあそんなことはどうでもいいです。
総じて、情景描写(兼心情描写)が半端ない。そんな作品でした。
少し前の記事にも書きましたが、今の時代にはもう生まれのようのない作品だと思います。
・店下(たなした)
商家の軒下、店さき
・爽涼(そうりょう)
(気候が)さわやかで涼しいこと
・街道筋
街道の道筋
/街道
大きな街と町を結ぶ主要な道路
・算木(さんぎ)
屋根を葺いた板などをおさえるために打ち付ける細長い棒
・添石(そえいし)
風で屋根が飛ばされないように重しとして置く石
・難渋(難渋)
1.物事がはかどらず困ること
2.困るようす、苦しむようす
・遠雷(えんらい)
遠くで鳴る雷
・遠鳴り(とおなり)
(雷・波などが)遠くから鳴りひびいてくること
・薄笑い
かすかに笑うこと、また、その表情、うすら笑い
・長襦袢(ながじゅばん)
和服用の、丈の長い下着
・擦半鐘(すりばんしょう)
火事が近くであることを知らせるために半鐘をつづけざまに打ち鳴らすこと
・末枯(うらがれ)
(寒さで)草や木の枝先や葉先が枯れること
・光雲(こううん)
「光」は如来の光明、「雲」は雲のように潤いを与えるものということで、光明の恵みを表す
・銀砂子(ぎんすなご)
銀箔を砂にしたもの、絵画・蒔絵・ふすま地などに用いる
/蒔絵(まきえ)
漆で模様をえがいた漆器の表面に、金・銀その他の金属粉をまきつけ、みがいて仕上げるもの
・薄月夜
薄月の出ている夜
/薄月(うすづき)
薄雲にさえぎられて、ほのかに照る月
・極光(きょっこう)
オーロラ
・腓(こむら)
脛(はぎ)のうしろがわのふくれたところ、ふくらはぎ、こぶら
・矢絣(やがすり)
矢羽根の模様を織り出したかすり「-の着物」
/かすり
輪郭がかすったようになった小さな模様