川端康成『雪国』
50分。
「心柄(こころがら)」ってすごくいい言葉だなと思いました。
・深填り(ふかはまり)
夢中になって、その状態から抜けられなくなること
・高調子(たかちょうし)
声などの調子のかん高いこと
・広野(ひろの)
広々とひらけた野原
・野末(のずえ)
野の果て、野のはずれ
・全き(まったき)
全い(またい)の連体形、完全な
・深縹色(こきはなだいろ)
藍染めの中で最も濃く深い色で、わずかに紫色を含んだ青色
・冬枯れ
冬になって草木が枯れはてること、また、その寒々とした冬の景色
・柳行李(やなぎごうり)
コリヤナギの枝の皮を除いて乾かしたものを、麻糸で編んで作った行李
・衣桁(いこう)
着物を掛けておくために用いる、鳥居のような形をした家具
・帳場(ちょうば)
旅館や商店などで、帳付けや勘定などをする所
・大様(おおよう)
落ち着きがあって、小さなことにこせこせしないさま
・自在鉤(じざいかぎ)
囲炉裏やかまどなどの上につり下げ、そこに掛けた鍋・釜と火との距離を自由に調節できるようにした鉤
・十燭燈(じゅっしょくとう)
「燭」は昔の明るさの単位、十燭の照明のことだと思われる(調べても単語自体は出てこない)
・次の間
主要な部屋に隣接する控えの間
・年中行事(ねんちゅうぎょうじ、ねんじゅうぎょうじ)
毎年特定の時期に行われる行事の総称
・藁沓(わらぐつ)
積雪地などで用いる、藁を編んで作った靴
・燈明(とうみょう)
神仏に供えるともしび、昔は油を、今はろうそくなどを用いる
・心柄(こころがら)
心の持ち方、気立て
・術なげに(じゅつなげに)
仕方がない、しようがない、せつなくつらい
・生き身(いきみ)
生きている体
・気随に(きずいに)
自分の思うままに振る舞うこと、そのさま、好き勝手
・廂(ひさし)
のきの下にそえた小さい屋根
・つと
1.わらなどを束ねて、その中に食品を包んだもの、わらづと
2.その土地の産物、また、旅のみやげ
・花咲く(はなさく)
花が開く、また、比喩的に時が来て盛んになる、輝かしい成果が現れる、成功する
・時雨(しぐれ)
秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨
・銘仙(めいせん)
平織した絣(かすり)の絹織物
・不断着(ふだんぎ)
普段着のこと
・責め縋る
・暮れ残る
・声を沈ませる